Tuesday, February 19, 2013

What is Life? 「老化と再生医療と若返りについて」(その5)


さて、今回は老化と再生医療と若返りについての5回目になります。この連続コラムではこれまでに以下の5つのことを紹介してきました。

(1)人の体は60兆個の細胞で出来ている
(2)ゆっくりとした細胞分裂が続いている事で体が維持されている
(3)人の体に寿命があるように、細胞にも寿命がある
(4)不死化した細胞は癌
(5)再生医療は生物学者と医師のコラボ

今回はいよいよ若返りについて示そうと思います。

これまで何度も言ってきた事ですが、私たちは最初はたった1つの受精卵から細胞分裂を繰り返して60兆個の細胞からなる体となっています。その過程でそれぞれの細胞は皮膚や神経や筋肉、あるいは血液など、様々な細胞へと変化(分化)してきているのです。

細胞自体に分裂回数があり、筋力の衰えや、皮膚の水分含有量の低下、記憶力や様々な感覚能力の低下など、細胞というよりは個体レベルでの老化によって、体のあちこちに痛みや、障害が発生してしまうのですね。

そうしたことから全ては老化と簡単に片付けられてしまっては、老いることは悪い事だと考えてしまう方も多くいらっしゃる事だと思います。

私も最近では老眼鏡が必要な年となり、きっとこの後色々な肉体的な衰えを実感する事になってくるのでしょうね。

さて、今回はそうしたことをどうやって改善するのか、つまり若返る方法について書いてみようと思います。

みなさんは、もし若返る事が出来るとしたら、何歳に戻りたいですか?40歳?30歳?20歳?それとも10歳?

特に女性の場合は外見的なものとして、肌の変化を気にされているのだと思います。他にも太りやすくなってしまっているとか、男性でも疲れやすいとか、体力が続かないなどなど。

そうしたものを改善するためにどのようなことをされていらっしゃいますか?あるいは実際にやらなくともどうすれば若返る、あるいは老化を防げるとお考えでしょうか。

もちろん、それは食生活であったり、十分な休養であったり、適度な運動などですよね。それらが不足しているので、老化は進んでしまうと考えられています。

ではそうした上に挙げた3つのこと、つまり(1)食事(2)休養(3)運動、これらから得られるものとは何でしょうか。肉体にあるいは細胞にどのような影響をもたらしているとお考えですか?

食事は当然の事ながら体を健康に維持するために必要な栄養素を補うためですよね。年を取ると、代謝すなわちエネルギーの消費(合成も本来は代謝の一部ですが、ここでは分かりやすく消費=代謝と説明致します)が低下してきますので、タンパク質、脂肪、炭水化物、そしてホルモンの産生や免疫力の維持に必要なミネラルやビタミンなどもバランスよく必要となって参ります。

休養は疲れを取り除き、体の各部位にエネルギーを供給するとともに、臓器や器官、細胞が作り出した老廃物を体外に排出する事も含まれています。

そして、運動、これは実はとても重要です。なぜなら、体を構成する筋肉は刺激を受けて活性化し、付加をかけることで発達し、それらがないと衰えてしまうからです。筋力の増加は代謝を上げる事にもつながります。運動はただ動いているのではなく、絶えず脳が指令を出し、各部位からの情報を得て、体が活性化状態になるのです。本来、狩猟採集のために活動をしていた本能を目覚めさせる事にも繋がると考えられています。

さて、しかし、それら3つのことが本当に出来るでしょうか。私たちの体が細胞で出来ていて、ゆっくりとした細胞分裂が続いていることで維持されている事を考えれば、それらを全身的に変化させる方法がきっとあるはずです。

私はまだ挑戦している訳ではありませんが、その方法を中学生時代に発見しました。私がもし美容関係の医師(美容外科)をしていたとしたら、きっとそれを実践しているはずです。

今回は前振りが長くなってしまったので、実際の方法は次回にご紹介してみようと考えています。もし、皆様の中で、その答えが既にお分かりの方がいらっしゃったら是非コメントやメッセージをお願い致します。

医師や看護師の方も多くご覧になっていらっしゃるようですので、きっと正解をお分かりの方も多くいらっしゃる事でしょうね(^_^)


本日の講義は以上です。最後に、出欠をとります。以下のバナーをクリックしたことで「出席」と認めます。

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