さて、本日から数回にわたって、「動物・植物・菌・原生生物の境目」についての講義を始めます。初めに一つだけ断っておきますが、生き物とは、非常に多様性に富んでおります。あ、すみません。様々な種類がいるという意味でございます。
そうした様々な生き物の中で、私たち「人間」は、知恵を発達させる事で、この地球の環境まで、変化させる存在になっております。だからと言って、サミぃは、人間を特別な存在とは考えておりません。ただの生き物の一つなのだと考えております。
さて、改めて、「動物とは」「植物とは」「菌とは」、そういった話を始めます。これも、もしかしたら「言い訳」に聞こえてしまうかもしれませんが、そうした境目は、誰が決めたのでしょうか?もちろん、それは人間が決めた訳ですが、そもそも、極めて細かく見ていくと、「動物であるけど植物でもある」なんていう生き物もいますし、考えれば考えるほど、「植物と、動物の違いって、一体、何だ?」と思うのです。
また、前置きが長くなりましたね。まず、「動物」から考えていきましょう。皆さんは、「動物」といったら、何を思い浮かべるでしょうか。犬?それともライオン?あるいは、ネズミ?そうですね。世の中には「動物=ほ乳類」と考えている方も、たくさんいらっしゃるようです。でも、「動物」ってそれだけでしょうか?
動物の定義、つまり、どういう生き物を「動物」と言うのかは、実は、かなり難しいのです。ただ、サミぃがこれまで、大学で習ったり、教科書を読んだり、あらゆるものを調べてみて、分かるのは、以下のような「お約束」になります。
(1)真核生物であること
(2)多細胞生物であること
(3)雄と雌があって、受精して、卵から発生する生き物であること
(4)自ら動くか、体の一部を動かす事ができる生き物であること
(5)食べ物を食べて生活する生き物であること
(6)葉緑体を持たない生き物であること
この6つの特徴をもつ「生き物」を「動物」と言う。おそらく、100点満点ではないにしても、これで、80点くらいはとれると思います。どうしても、難しい言葉が並んでしまうので、申し訳ないのですが、この中で、もっとも重要なのは、、、、かなり難しいですが、サミぃとしては、(3)だと思っています。逆に、「分類学」の先生であれば、おそらく(6)であると、仰ることでしょう。
なぜ、サミぃが(6)ではなくて、(3)を選んだのかは、おそらく、サミぃが、大学院で、「発生学」を学んでいたことが、大きく影響していると思います。
本日の講義は以上です。聞いたこともないような、難しい言葉を、たくさん使ってしまいまして、大変申し訳ございません。次回から、一つ一つ説明させていただきます。なお、「学名」は、まだまだ募集中です。面白いのがございましたら、お願い致します>Biologistの皆様。
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