Saturday, August 14, 2010

What is Life? お盆スペシャル「先祖」

皆様、お盆休みで、ご実家や故郷に戻られている方も、多くいらっしゃるかと存じます。ご自身の生まれ故郷、あるいは、ご主人のご実家、奥様のご実家、などにも伺っていることでしょう。そこでは、甥や姪、あるいはご自身の従兄弟などにも、お会い出来ているかと思います。

サミぃも今、実家におりまして、二人の可愛い姪に会うことが出来ました。自分の子どもが、二人とも男であるので、女の子の可愛さときたら、驚くべきものでした。What is Life?、すなわち、生き物とは何なのかを、二人の姪のうち、お姉さんの方に、語りかけることができたことが、本当にうれしく感じました。

自分にも、もし、娘がいたとしたら、どれだけ可愛がるか、ちょっと考えてみました。きっと、「娘は嫁にやらん!」みたいなことになるのかなぁと感じました。そうした娘がいたら、その娘と何度もデートしたいものです。

さて、本日は、「先祖」に関する講義です。当然のことながら、全ての聴講生は、お父様とお母様の間に、今から、何十年か前に、その愛の結晶とてお生まれになったはずです。脊椎動物において、処女生殖(単為生殖とも言う)、すなわち、交尾せずに、子孫を作ることが出来ることが確認されているのは、あの有名な「コモドドラゴン」だけです。インドネシアに生息する、この「コモドドラゴン」は、現代の陸上生活している爬虫類の中でも、最大のものです。もちろん、ナイルワニは、もう少し大きくなることがあるのですが、ここでは、割愛させていただきます。

みなさんもご存知のように、一般的に、爬虫類の卵から孵る赤ちゃんの、性別は、周りの温度に支配されております。ある一定温度より高い、あるいは、低いことで、赤ちゃんの、性別が決まるとされています。人間の場合は、性染色体の違いによって雄と雌が決定されており、その性染色体の違いによって、脳の働きに違いが生まれ、さらに、生殖器の発達に変化が生じ、内部的にも、外部的にも、雄雌がはっきりした形で、誕生する訳です。

性染色体の違いによる、性別と、自覚している、脳内での意識による性別に、乖離が在るのが、すなわち、性同一性障害という、一種の病気(?)とも言えるかどうか、極めて微妙です。ただ、女なのに、男として育てられた、「ベルサイユの薔薇」とは、また違う話です。

おっと、また、脇道に逸れていましたね。えっと、何でしたっけ?あ、そうそう、ご先祖のことでしたね。あなた方にはご両親がいらっしゃいます。いつも、お盆や、お彼岸などで、どこの、すなわち、どちらのお墓に行かれていますか?多くの方は、お父様のご先祖のお墓の方を中心に、お参りされていることでしょう。それが、日本の「お嫁に行く」ということに繋がる訳ですが、サミぃは、これはどうかな?と考えています。

私は、小さい頃から、母方の従兄弟と、夏休みに遊んでいました。母の実家において、。しかし、母の両親が亡くなると、母の両親や、そのご先祖が眠るお墓には、お葬式の時以来、一度も行ったことがございません。それは、日本の、どこかにあるはずなのです。母に聞いても、「どこにお骨が在るか、分からない」と、私に答えます。

自分の両親がどこに眠っているか知らない、そんなことがあるのでしょうか?いずれにしても、サミぃは、今後、自分に何か大事なことが起きる際には、必ず、父方と母方の両方のご先祖に、ご挨拶し、了解を得るようにしようと考えております。だって、自分のおじいちゃんと、おばあちゃんなのですから。

聴講生の皆様も、ご自身が誰から生まれ、そして、それは、さらに誰から生まれてきたのかを、もう一度、考えてみるべきではないでしょうか。彼らがこの世に存在していたからこそ、あなた達が、今、ここにいる訳です。

もちろん、あなたが生きているということは、母親由来の卵子と、父親由来の精子との間に受精が起こり、さらに、その卵割、および発生によって、母親の胎内で、胎児(お腹の中にいる子どものこと)となり、そして、乳幼児として誕生し、そして成長し、今に至る訳です。そうした営みが、何回繰り返されてきたのでしょうか。かつては、あなたのご先祖は、「アウストラロピテクス(猿人:昔の人類、およそ1,000万年前)」だったはずです。さらに、現世のほぼ全ての動物門が誕生したとされている、カンブリア時代(およそ6億年前)には「ピカイア」と呼ばれる、脊椎動物の祖先だったはずです。

あなたが、あるいは、私が、今生きているのは、その「ピカイア」が生き抜き、そして、子孫を残してくれたからなのです。どうか、お寺に行って、「ピカイア」の霊を弔ってもらって下さい。冗談ではございません。私は、講義担当教官として、聴講生の皆様に、真面目に言っています。この夏休みの間に、最低限、ご両親のご先祖のお墓がどこにあるのかを、理解し、そして、足を運んでみて下さい。そして、可能であれば、遠い遠いご先祖の霊を弔ってもらって下さい。あなたが、お墓で手を合わせるときに、同時に、「ピカイアさん」と念じても構いません。

それが、生き物博士としての最低限、且つ、必須なこととして、本日お伝え致しました。




本日の講義は以上です。最後に、出欠をとります。以下のバナーをクリックしたことで「出席」と認めます。


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