ちょっと、前回は、弱気なところを表してしまいまして、大変失礼致しました。このシリーズの、「生き物とは?その大前提を覆す癌について」という題目が、不明確だというご指摘がございましたので、本日は、それについて、お示し致します。
少し、個人的な理由がございまして、結論まで、辿り着くまでの時間がかかるかも知れませんことを、先に、お詫び申し上げます。
さて、サミぃは、このWhat is Life?の、かなり早い段階で、生き物とは、「自ら子孫を残すことの出来る能力をもつもの」と定義致しました。癌は、体内に発生した、不死化した未分化細胞集団ですが、元々は、本人のものです。では、そうして「子孫」(とも考えることのできそうな)を、生み出す癌細胞は、どのように捉えればいいのでしょうか。
分子生物学的な生物学実験において、欠かすことの出来ない「大腸菌」は、単細胞生物であり、多少の栄養環境下で、無限に増やすことが可能です。ほぼ同じコピーとして、分裂した細胞は、彼らにとってみては、次世代の「子孫」だと、言えるでしょう。細胞一つの中に、生きる道具が備わっているのです。
一方の「癌細胞」は、どうでしょうか?彼ら(あるいは彼女達)は、栄養などの条件を整えることが出来れば、無限に増殖可能です。さらに、分裂によって、作られてくる細胞は、常に、ある意味「子孫」と、考えられなくもないと思うのです。
また、大腸菌も、癌細胞も、特殊な状態で、凍結保存が可能です。必要な時に、また、眠りから起こすことが可能なのです。大腸菌が単細胞生物で、分裂によって数を増やします。「癌細胞」も同様です。しかし、この「癌細胞」は本来の生き物の一部でしかないのです。ところが、無限に増殖可能です。
極めてその特徴が似通っているのです。サミぃが考える「その大前提を覆す癌」とは、この、特徴が、大腸菌とほぼ同じであるのに、過去のもともとの体である個体(例えば人間)を作り出すことが出来ない(あるいは、その可能性は低い)という点に有ります。
つまり(1)、癌が生き物だとすると(いや、そうではないと、個人的には思いますが)、「生き物とは?」、その定義を変える必要があると考えるのです。
次回予告
ReplyDelete次回は(3)「癌を完治させることの難しさ」を示します。そして、このシリーズを完結させます。
次のシリーズは「献血」です。皆様に質問です。
(1)献血をやったことがおありでしょうか?
(2)「いいえ」の場合、その理由は?
ここに、「献血」に関する問題があると、理解しております。
昨夜あれだけ言いたいことを言ってしまった都合上、しばらく聴講することにします。
ReplyDelete論点が明確になっていて読みやすいと感じました。しかし、一方で内容はツッコミどころが多く、まだ退屈です。毎回、興奮する内容を期待するわけではありませんが、今回はサミぃさんの「癌は生き物ではない」という主張にあまりにも説得力がないと感じます。
私は癌は生物だと思います。なぜ、もとの形を形成しないからといって生物ではないと考えるのでしょうか?多くの動物で、体の殆どの組織の細胞はもともとの体を作り出すことができないと思いますが、サミぃさんの考えでは、これらの組織細胞も生物ではないと考えるのでしょうか?
ある組織へと分化した細胞が、他の組織へと変化することは、癌細胞に限らず他の正常な組織細胞でも、殆ど無いのではないでしょうか?少なくとも、高校生物を履修していた私はそのように習いました(全能性でしたっけ?)。
サミぃさんの言う「自ら子孫を残す能力を持つ」というのは将来的にはロボットなどへも適応されるのでしょうか?
コメントありがとうございます。いつも、冷静に客観的にご指摘いただけること、大変感謝いたしております。特に、これは当然ですが、読者の方がどのようにお感じになられてるのかは、こちらからは、伺い知ることが出来ません。ですから、とてもうれしいのです。
ReplyDeleteさて、癌が、生き物かどうかを考える上で、この、「自ら〜」は、私が。学生時代に習った概念です。もしかすると、古くさいものかもしれません。しかし、これはVirisを生き物ではないということを説明するには、効果的であると理解しております。
さらに、これは「種」とは何か、「個体」とは、何か、をお考えになればお分かりと思いますが、生き物と、個体をほぼ同義として考えれば、呼吸、代謝、分裂、合成などを行っているとは言っても、癌は、生き物としては考えにくいと言わざるを得ません。
これは恐ろしいのですが、だれでもきっと癌からiPSが作れないだろうか?と考えるでしょう。遺伝子の重複が起きていることが多く、かつ、無限増殖能を持つ、癌細胞に多分化能を持たせるのです。さて、どうなりますか?生き物に再びなりますか?
可能でしたら、お考えをコメントしてください。
ただ、こうしたあまり難しい、OffensiveなDiscussionは、講義としてはどうでしょうか?私は、自分のセンスとしては、これを講義で出すことには抵抗感がございます。
読者の方をなめていると、お感じだとしたら、、、もしかしてそうかもしれませんが、敷居を高くするのであれば、いくらでもできます。しかし、私のコンセプトではございません。ですから、楽しいのですが、どうでしょうか?
こちらは読者は選べませんが、その内容で選択できそうです。もし、つまらないとお感じでしたら、ご覧になることは必要ではございません。もちろん、そのコメントには、期待と激励と愛があるのでしょう。ですから、今後ともどうかお願いいたします。
サミぃさん、ごめんなさい。
ReplyDelete私は単純に、サミぃさんの言ったことを確認したいと思って質問しただけで、サミぃさんを困らせたり、攻撃する意図はまったくありませんでした。
私は今回の講義内容「癌は生物ではない」には、確かに納得できていません。ですから、その反動もあってコメントの表現が不躾になってしまったかも知れません。陳謝します。
私はips細胞などの技術に詳しくありませんので(ipsの意味も知りません)、サミぃさんの質問にお答えすることはできません。ただし、癌細胞から元の生物の形を作ることは、科学技術が進めば可能かもしれないと思います。
ところで、繰り返しになりますが、サミぃさんの講義内容を確かめるためにも知りたいので、もう一度質問させてください(本当に攻撃的な意味はありません。正直なぜoffensiveだと評価されるのかこちらではわからない状況です)。
私の質問は、「元に戻らないという理由で癌細胞を生物でないと位置づけるならば、他の全能性を失った細胞も生物でないということなのか」ということです。
難しい質問をしているつもりはありません。とりあえず、解説は抜きにして答えだけ頂いても構いません。
もし、このコメントがサミぃさんを困らせるようなものであれば(コメント欄を汚すようなものであれば)、遠慮無く削除して下さい。
攻撃されているとも、困っているとも思っておりません。誤解なさらずにお願いします。感謝しているのです。ぶしつけなこともございませんし、正しいことをおっしゃっていると、理解しております。
ReplyDelete削除などしません。iPSは画期的ですよ。知ると面白いものです。Offensiveとは、こちらのことを言ったまでです。別な言葉を使うならば、Activeでしょうか。全能性を失ったさいぼうからなる個体、そして、そのなかで全能性を有することを将来期待されている配偶子を有する生命体を、いきものというのでしょう。さらに、大腸菌をだしていますが、これは分裂で、増えます。
癌もふえますが、これをいきものというと、多細胞生物で、受精によって増殖し、ものを食べて生活する、動物の定義の多くを有している、個体の一部なので、これは、生き物ではないというだけです。
せめて、この論理だけは、どうかご理解下さい。代謝、呼吸、分裂、それだけではだめだと覆うのです。
では、そこに、意識や、なにかあるでしょうか。有るかも知れませんし、私は将来癌になったら、その細胞を培養してcell lineを確立してもララ遺体と思います。
あまり、こうしたことを言うと、なんですが、紹介している本をよみ、心というものを、天国と言う概念をしることをやってください。\
それと、最後に、削除してもらいたいのであればコメントしないでいただけませんでしょうか。そういうお考えであれば、メールにして下さい。そして、公表しないでくれと、書いて下さい。それをマジな洒落でくどく、お伝えしているはずです。
でも、あなたしか、コメントして下さっていないので、ご意見などございましたらどんどんどうぞ!
全能性を失った細胞をいきものと呼ばないのではなく、そこに、生殖細胞をもたないものは生き物ではないということだと考えております。
ReplyDelete原生生物は、微妙です。慰霊祭もどこまでやるか、それがS社でありましたが、細胞だけならやらないということでした。
お願いです。紹介した本をご覧になって下さい。価値観がかわります。よ。