65回目の終戦記念日を終えて、皆様は、どのような一日をお過ごしになられたでしょうか。菅首相が「アジアの方々に〜」と言ったのに対して、天皇陛下は「国民の〜」と自国へのメッセージを仰りました。サミぃには、その感覚の大きな違いを感じる一日でした。
さて、多くの聴講生は既に、「生き物」と、「生き物ではないもの」の違いに関しては、ご理解下さっていると思います。復習のために繰り返しますと、「自ら子孫を残すことの出来る能力」を持つものを「生き物」と呼ぶのでございます。
子孫とは何でしょうか。それは親(あるいは自分)とほぼ同じ構造をもち、将来「子孫」を残すことの出来る、「コピー」ということになるでしょう。しかし、これは厳密には、まだまだ不正確です。大腸菌のような単細胞で一生涯生活し、雄も雌も無い、「単細胞生物」の場合は、自らの「コピー」も、当然、単細胞です。
それはそれで良いのですが、殊、私たち、人間のことを考えてみましょう。私たちの場合、その「子孫」とは、当然、自分から見れば、こども達のことであり、両親から見れば、自分が、その子孫ということになります。
子孫を作り出すには、雄である男と、雌である女が、結ばれて、そして、子どもを産むことになります。ここでは、その手法については述べません。あなたは生きています。私も生きています。では、あなたを構成している細胞は生きていますか?
あなたは、少し考えてから、「Yes」と答えるでしょう。それはそうです。あなたが生きているのですから、あなたを構成している細胞も、「生きている」ということになるでしょう。
しかし、考えてみて下さい。あなたのお持ちの細胞の中で、どの細胞が子孫を残すことが出来るでしょうか?あなた一人で、どうやって、子孫を残すことが出来るのでしょうか。これは極めて専門的な内容も含まれています。
では、こうしましょう。あなたの腸の細胞をとってきて、山中伸弥先生が開発した手法で、「iPS細胞」を作ることを考えてみて下さい。「iPS細胞」というのは、どこかで聞いたことがあるはずです。あれだけ有名になったのですから、。
難しい言葉を出来るだけ使いたくないWhat is Life?では、iPS細胞とは、体からとってきた細胞に、何か特別な処理をすると、もともとの、卵にもどる技術だと、サミぃは説明します。卵になるのですから、そのあと、神経になったり、筋肉になったり、皮膚になったり、そうした、本来母親のお腹の中で起こることを、比較的簡単に、試験管の中で行うことが出来る訳です。
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