急速に秋が深まり、涼しさも一層増して来たようですが、皆様いかがお過ごしですか?こうした秋は音楽を聞くのもいいものですし、あるいは読書もお勧めです。そうした方には新しくなったiPod Shuffleや、iBooksで本が読めるiPadをお勧めします。
さて、本日はそうした読書の秋にお勧めの本を紹介いたします。本日ご紹介する本は、ノーベル賞受賞者のコンラート・ローレンツ博士(動物行動学)がお書きになった「ソロモンの指輪」です。
「ソロモンの指輪」とは、紀元前10世紀のイスラエルの王様、ソロモン王が動物たちと話をするために使っていたとされる不思議な指輪のことです。実際にこの本をご覧になれば、お分かりだとは思いますが、ローレンツ博士は、動物たちを熱心に観察され、そこに、彼らの気持ちを伝える「言葉」があることを「証明」されていらっしゃいます。
まるで、ドリトル先生です。サミぃが生き物博士になることを、さらに決意させた、人生を決定づけた一冊です。
その本の中で、最も印象深い一節がございます。それは、
「生き物(ペット)は、人に飼われ始めたときから、死に始めるのだ。」
というものです。野生生活では決して起こることのない、特殊環境下に置かれたペットは、ほとんどの場合は、繁殖も、餌を探すための行動も、冬眠のための冬支度もなくなります。そうした、ありとあらゆる野生との切り離しがなされるのです。また、飼育者が未熟であるがために、どれほどの尊い命が失われてきたでしょうか。そして、今後も失われ続けていくことでしょうか。
サミぃは、ペットを飼うことを否定するのではございません。むしろ、生き物の不思議を体験する目的で、好ましいものだと考えております。しかし、その一方で、ペットを飼うことというのは、人間の傲慢であり、飼われるペットにしてみれば、いい迷惑に違いありません。
きちんと、餌をやり、掃除もし、愛情をかけて育て、そして、可能であればお嫁さんや、お婿さんを探してやり、最後まで面倒をみなければならないのです。当然のことです。あなたが、「人間をペットとする生き物(宇宙人?)」に飼われることを考えてみてください。
どこかで生活していて(野生でなくても構いません)、ある日、その生き物に捕らえられ、そして、せまいケージに入れられて、あるときは、ご飯も与えられなくて、必要だと考えられる着替えも、お風呂も与えられないで、一緒に飼われていた同僚が、苦しんで命を落とすのを、指をくわえて見ているしかないのだとしたら、、。
サミぃは極端なことを書いていますが、これは現実です。ペットにとっての現実なのです。今では、「規制緩和」という名目で、外国産のカブトムシが輸入できるようになりました。海外でカブトムシを捕まえて日本に売ることで現金収入が得られることを知った、現地の子供たちや大人、大変に忙しくカブトムシを捕まえています。さて、そうした貴重な生き物は、今後どうなるでしょうか。そんなことは、火を見るよりも明らかです。
さらには、今では、どこの池にもみられるようになった「ミシシッピーアカミミガメ(通称ミドリガメ)」は、昔、ペットとして飼われていて、飼い主が何らかの理由で、野外に捨てたのが増えているのです。彼らは、変温動物で、冬眠はしませんが、寒い日本でも生き抜いています。さらに、とても獰猛で食欲旺盛です。
他にも、ブラックバスや、ブルーギル、アメリカザリガニ、カミツキガメ、ワニ、グリーンイグアナ、インコ、数えればキリがありません。野生に帰ることが出来て、彼らとしてみては、もしかすると楽しいのかもしれませんが、どうでしょうね。「ソロモンの指輪」を使って、彼らに聞いてみたいものです。
「ソロモンの指輪」は、Amazonでは1円から売ってますので、是非この機会にお買い求めくださいm(..)m。
*本日からWhat is Life?はMacBook Pro(Mr Unibody)で書いています。
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