Monday, January 28, 2013

What is Life? 老化と再生医療と若返りについて(その1)


What is Life? 老化と再生医療と若返りについて」(その1)

さて、今回から数回に分けてみなさんが日々気にしている(かもしれない)「老化と再生医療と若返り」について書きます。

ここでは、私が大学で生物学の授業で習ってきたことや、これまでの研究活動を通して学んできたことなどを交えて、出来るだけ難しい言葉を使わずに、どうすれば幸せに生きて行くことが出来るのかを伝えるのがテーマです。

第一回目の今回は、そうしたことを理解するための導入になります。生物学的に老化や若返りなどを理解するには、最低限知っておかなければならない基礎知識があるのです。

さて、まずは私たちの体が何から作られているかを考えてみましょう。皆さんもご存知のように、私たちの体は細胞という小さなものの集合体です。その数は何と約60兆個と言われています。世界人口の1万倍の数の細胞から私たちの体は成り立っているのですね。

それらのたくさんの細胞ははじめはたった一個の受精卵からスタートしました。あなたのお父さんとお母さんの愛の結晶として誕生した受精卵はその後、何度も何度も細胞分裂を繰り返して赤ちゃんにまで成長してお母さんの体の中から外の世界に出てきたのです。

こうしてfacebookで私の記事をご覧の皆さんは例外無く、この流れでこの世に誕生しているはずです。そうして幼少期、少年少女期、思春期、青年期を経て、現在に至っているはずです。

ところが人に限らず殆どの生物には寿命というものがあります。永遠に生き続けることが出来る生物は残念ながらまだ見つかっていません。何千年も生き続けていると言われている大木や盆栽などはごく稀なケースで、人間の場合は長くても100年くらいだと言われています。

さて、年を取って困ることと言えば何でしょうか、阪神タイガースの金本選手のように満足したバッティングが出来なくなることでしょうか?あるいは、北島選手のように平泳ぎで世界記録を出せなくなってくることでしょうか?それとも少し駅まで走っただけで夜中に足がつることでしょうか(苦笑)?

もちろんそうしたことも含まれるのですが、やはり体のあちこちに衰えが出てきたり、外面的な変化を伴う老化ではないでしょう。

では、老化とは一体なんなのでしょうか?

先ほども示しましたように、私たちの体は60兆個の細胞から出来ていて、たくさんの細胞分裂の結果として、今の体になっています。ではもし、中学生時代のような成長がずっと続いていたとしたらどうでしょうか。今頃みんな10 mの巨人になっているかもしれません。ところがそうはなっていませんよね。

背の高さや、足の大きさ、目の形、髪の毛の色など、人によって様々な違いはありますが、大体高校生頃に一定のサイズにまで達したら、そこでそうした成長は一旦止まります。盛んな細胞分裂による成長は一段落するのです。

では体の中で細胞分裂は全部止まってしまったのかというと、そうでもないのです。胃や腸の粘膜や皮膚や髪の毛、そして血液細胞(赤血球や白血球)など大人になっても盛んに細胞分裂を続けている場所ですし、その他の部分もゆっくりではありますが、細胞分裂は続いています。

だから、ある一定期間が経つと、体の細胞は全部入れ替わっている計算になるのです。それがどのくらいの期間になるのかというのは色々な説はありますが、ドラえもんによるとおよそ2ヶ月だそうです。

人の体はそうした形で、いつも古くなった細胞が死に(垢となって剥がれていく)、新しい細胞が増えて、毎日毎日活動できるように保たれているのです。そうした仕組みのことを専門用語で「ホメオスタシス:恒常性の維持」と言います。

ちょっと難しくなってきたので、今日はこの辺までにします。今日の話をまとめると、皆さんは細胞分裂を繰り返して60兆個の細胞からなる体に成長し、その後もゆっくりと細胞分裂は続いているので、体が維持できているということですね。

さて、次回は老化と不死化について述べます。



本日の講義は以上です。最後に、出欠をとります。以下のバナーをクリックしたことで「出席」と認めます。

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